【尿酸値を下げる】方法・手順・使い方、メ... | 色々なカテゴリの方法や利用・使い方など 方法ラボ

近年、痛風を発症しやすい体質が遺伝すること言われており、近親者に痛風患者がいる場合は、発症しやすい素質を持っている可能性は高いと言えます。よって、このような場合は、人一倍痛風にならないための方法として生活習慣改善に注意しなければなりません。ただし、実際は、遺伝とは関係なく生活習慣が原因で痛風になるが多いのが実態です。特に問題となるのはプリン体です。プリン体は、細胞の新陳代謝に使われ生きていく上で欠かせないものなのですが、体内での仕事を終えて最終的に尿酸が生成されます。プリン体は旨み成分ですから、おいしい物に含まれていることが多いので、自然に摂り過ぎになるので注意が必要です。

実は、尿酸は、腎臓で100％濾過されるのです。ところが、実際は血中に尿酸は誰にでもあり、濃度が高くなると痛風になってしまします。尿酸は老廃物であるにもかかわらず、尿細管で再吸収されて、90％もが体に戻って来てきてしまいます。尿酸の生成量が多くなってくると尿酸で血中濃度がどんどん上昇し、尿酸が血液中に飽和状態になり尿酸の結晶化が起こります。そして、結晶化した尿酸に対する炎症反応である痛風発作が発症します。血中に尿酸が溶ける限界量が7mgとされており、これを超え8mg以上になると薬を使った治療の対象になります。ただしこのやり方は症状のない場合は行わず、食事療法が優先されます。

尿酸の排泄を促すためには、1日2リットル以上の尿量が必要とされています。そのためには、1日2～2.5リットルの水分摂取を行うやり方が推奨されています。腎臓が尿酸を排泄する力は、尿酸クリアランスと呼ばれ、尿量が増えると排出量も増えます。しかし、多くの水分を飲むやり方も、一定量を超えると尿酸を排泄する力は横ばいになります。尿中の尿酸濃度は、水を多く飲むほど薄くなりますから、腎臓の結石ができにくくなる効果もあります。同じ水分だから、ビールで良いというやり方は間違いです。ビールを飲むと排尿は増えますが、実は、飲んだ以上に水分が排泄されるので尿酸排出には逆効果です。

食生活改善で大切なのは、総カロリー摂取量を減らすことです。尿酸値の高い人は太っていることが多く、原因となっている肥満を解消すると尿酸値を下げることができます。ただし、急激なダイエットは、体脂肪がエネルギーとして動員され代謝されることでケトン体が生成されます。ケトン体濃度が高まると、尿酸の再吸収が促進されてしまいます。大食い、早食い、不規則な食事などに注意して、普段から、よく噛んでゆっくり食べる、腹八分目に抑える基本的な肥満対策は、一番大切なことです。昼食を外食で摂る人も注意です。外食は、高エネルギーなうえに量も多く、毎日続けば栄養のバランスも偏ってしまいますので肥満には要注意です。

プリン体を多く含む食品はなるべく避けるようにします。プリン体は体に必要な成分でもあるので、必要以上に神経質にならなくても良いのですが、多い食品や商品は覚えておく必要があります。プリン体が特に多く含まれる食品は、鶏レバー、マイワシ干物、あん肝です。多く含まれる食品としては、豚・牛のレバー、牛ヒレ肉、カツオ・大正エビやアジ・サンマの干物などがあります。このような食品を食べる時は、一食にどれだけ含まれるかチェックし、1日のプリン体摂取量を400mgの基準と比較しましょう。また、同じ食材でも調理方法によってプリン体を減らすことができるので、多く含まれる食材を食べるときは使い方を、工夫してみましょう。

食生活の改善とともに適度な運動を取り入れて、肥満を解消する流れも大切です。エネルギーを消費して肥満が解消されると、尿酸値を下げる効果があります。運動は一生懸命やってなるべく多くのカロリー消費を目指したくなりますが、激しい運動で乳酸がたくさん生成されることが、尿酸の排出を妨げるといわれています。特に、普段あまり体を動かさない人は、運動より尿酸値が高くなってしまう場合起きやすいので注意します。ウォーキングやランニングなどの有酸素運動が効果的です。手順としては、日頃の生活の中で手軽に身近なところでできる方法から始め、長期間実践するのがコツです。

ストレスがかかると尿酸値は上がり、痛風発作も起こりやすくなると言われています。ストレスを受けるとアドレナリンというホルモンの分泌により血管が収縮し、血液の流れ減少して腎臓への流れる血液量が減ることが、結果的に、尿量を減らし尿酸の排泄量が少なくなるため尿酸値が上がるのではないかと考えられています。ストレス解消のために、お酒を飲む、美味しいものを食べる、スポーツで思いっきり汗を流すという人は多いのですが、これらはやりすぎると尿酸値を上げる原因になりかねませんので適度に行うことが大切です。手順としては、ます、自分にあったリラックスできるストレス解消法をみつけましょう。

まだ、痛風の発作が起こる前で生活習慣を見直しても尿酸値が下がらない場合は、薬によって尿酸値を下げる治療が行われることがあります。この場合は、尿酸降下薬という薬によって治療が行われます。尿酸降下薬には、尿酸が体内で作られるのを抑える尿酸生成抑制薬と尿酸を体の外に出しやすくする尿酸排泄促進薬があり、使い方は医師の判断により選ばれます。使い方によっては、酸値が急に下がり、蓄積されてきた尿酸の結晶が一気に溶けだし、そのために痛風発作が起こることがあります。高尿酸血症の治療における薬の使い方は、徐々に尿酸値を下げていく様に使うことが大切です。一般的に、3～6ヵ月かけて徐々に下げていきます。

痛風発作が起きたときは、関節の炎症と痛みを和らげることが大珠になりますので、高尿酸血症の薬ではなく、炎症や痛みを和らげる薬を使います。併せて、痛風の発作を抑える薬を使い場合もあります。この薬は、発作が起きてから飲んでも、効果はあまりないので、徴候が見えたら利用します。痛風の発作が起きたときに、尿酸降下薬を飲むと、尿酸値が急に下がり、かえって発作を悪化させてしまうので、発作時は、尿酸値をなるべく変動させないのが鉄則です。発作がおさまったら、尿酸値を下げないと痛風発作を繰り返してしまいますので、高尿酸血症の治療を開始して尿酸値をゆっくり下げていきます。

健康診断で尿酸値が高いといわれた経験がある人は多くいると思われます。尿酸値が高いと痛風になる、痛風はすごく痛くて辛いということは十分に承知していても、症状がないから大丈夫とそのままにしている人も多くいます。尿酸値が高いけど症状が出ない状態は立派な高尿酸血症という病気であり、この病気が引き金となり起こる病気は、尿路結石や腎障害、さらには動脈硬化や虚血性心疾患といった重篤な疾患とも関係しています。痛風は生活習慣病であり、病気のことをしっかり理解することで自分自身で生活習慣を改善する取り組みを行うことが最も効果的であり唯一の治療法です。