榊挿し木の方法・やり方・手順や使い方
榊挿し木の方法概要
榊挿し木は挿し木の中では比較的容易に発根に至らしめることのできる植物の一つです。榊の挿し木に適した時期は一般的には6月から7月の梅雨の時期と言われます。しかし、新芽が出そろって固く落ち着いた時期と雨がよく降る時期が重なったタイミングが榊の挿し木には適しています。榊の成長と梅雨の時期との兼ね合い次第で、地域によっては晩秋の時期の方が適しているというケースもあります。挿し木の際の準備としては差し穂と挿し床が必要です。しかし、榊は発根率は高いのですが、地面への植え替えの際に枯れてしまう事がよくあります。ですのえ、発根率は低くなるものの、予め挿し床ではなく地面に挿し木をするという方法もあります。
榊挿し木の手順・方法01
榊の挿し木の手順ですが、まず榊の枝の先、7~8cm程度を刃物で切り取って挿し穂とします。この時の刃物の使い方としては、水を吸いやすくするために枝は斜めに切ります。また、葉も三枚ほどを残して他は全て切ります。残す葉も半分程度切り取ります。そして用土を敷き詰めた挿し床に斜めに挿し穂を挿します。地面に挿し木をする場合は地面に穴を掘って赤土を入れ、そこに挿し穂を挿します。これで挿し木は完了です。その後の管理は日陰の場所に置き水分を毎日朝晩こまめに十分に与えます。2か月くらいで根が出ますので、その後は徐々に光に慣らしていきます。そして挿し床の場合、1年ほど経つと地面への植え替えの時期を迎えるのです。
榊挿し木の手順・方法02
幸せをもたらす木として知られる榊ですが、実を植えて種から蒔くよりも挿し木で育てた方が早く育ちます。榊挿し木には育成方法の手順があるため、その豆知識を紹介します。挿し木を行うには日照りが少なく雨の多い、梅雨時期や秋ごろが最適です。これは水不足による枯れを防止するだけでなく、発根を促す作用もあります。そして挿し木を作る時は葉から10cmほど残しカットするのですが、必ず切り口を斜めにします。切り口を斜めにする事で水揚げをしやすくし、短時間で効率良く挿し木に水分を与えられます。上手に水揚げできた挿し木は成長にも影響を与えます。
榊挿し木の手順・方法03
水揚げが終わったら準備しておいた用土に挿し木をセットします。用土は栄養の無い土を用意しますが、種類によって用途が変わります。保水性のある土の場合、水を保つ力があるので必要以上に水分を与えてしまうと、挿し木が腐る可能性があるので注意します。排水性のある土の場合、保水性の土とは逆に水分の排出率が高いため、水枯れを起こす可能性があるので水切れに注意します。用土の使い方に合わせて水分を調整すれば問題は無いです。榊の芽が出るまでは明るい日陰で管理しますが、ある程度大きくなれば一回り大きな鉢に植え替えします。
榊挿し木の手順・方法04
庭で大きく育った榊を横に広げるため、挿し木の方法を探していました。そこで見つけたのが20年前に榊挿し木を行った人の体験談です。長年の知識と経験により参考になる点があったため、育成方法を紹介します。参考にしたのは個人で行っているブログです。挿し木にする前の榊やカット部分の画像、地域の気候も提示されていたため、分かりやすかったです。画像は1枚ではなく複数枚掲載されていました。実の付いた状態から切り口部分、用土の見た目や挿し木のセットの仕方と、丁寧に撮影されていました。全てが手順に沿って掲載されていました。
榊挿し木の手順・方法05
画像の使い方だけでなく説明書きも分かりやすかったです。挿し木に最適な時期の説明では、どうして梅雨時期や秋シーズンが最適なのか詳しく書かれていました。この説明を読んで、作者が育てている地域よりも自分の地域が少し暖かい事が分かり、挿し木の時期をずらす事ができました。読んでいなかったら最適な時期を見逃し、挿し木を枯れさせていたかもしれないので、チェックして良かったです。それと水やりのしすぎは厳禁というのが衝撃的でした。植え替えしたばかりの挿し木は水に飢えているのかと思っていたら、水が蒸発して茹でる事を知り良い知識となりました。
榊挿し木の考察
神棚に飾る榊は、その都度買っていると費用もばかにならないものです。挿し木で繁殖させれば、家庭でも簡単に栽培することができるのでおすすめです。方法は6月頃の新芽の出だした枝を切り、土に挿しておくだけ。枝に葉が茂っている場合は、土に指す前に切り口から5センチ程度についている葉を取り除いてから土に挿しましょう。なお、挿し木した直後はあまり直射日光に当てすぎないほうがよいため、いきなり地植えにはせず、鉢に挿すのがおすすめです。半年もすれば根が張ってくるので、暖かくなり始めた3月下旬ごろに植え替えをします。榊挿し木の方法はこんなに簡単。お庭にスペースがあるのなら、試してみない手はないですね。
榊挿し木のまとめ01(使い方や注意点など)
榊とは、神棚や祭壇に神木として供えられるツバキ科の常緑植物です。榊には良く似たヒサカキという類似種があり、葉が小さくギザギザしていて、仏壇にも供えます。二つを区別するために、榊のことを本榊と呼びます。 本榊は暖かい地域で生育するため、西日本では庭植えしている人もいますが、種自体は流通していないので、増やすには挿し木にする必要があります。花が咲けば種も取れますが、挿し木の方が簡単です。榊は日光を好む木ですが、直射日光が当たると黄色く日焼けしてしまいます。そのため、榊を山で栽培している農家では木陰を作るために、榊の隣に杉の木を植えたりします。榊挿し木は、7月頃に行えば家庭でも出来ます。
榊挿し木のまとめ02(使い方や注意点など)
自宅に榊があったら・・・神棚に供えることができてよいですね。挿し木というのは、手軽で費用がかからないイメージです。榊があるお宅で少しいただけるなら費用も少なく済みます。もし失敗して、根がつかなかったとしても、苗木を購入したわけではないので、またやり直せばいいか、と思えます。土は赤土を使って、わりと簡単にできるようです。ただ植物と違い、木ですので、成長するには何年もの歳月が必要になります。気長に見守ることができる環境がないとだめですね。ぐんぐん育つものよりも、ゆっくり育つものが好きな方には、榊挿し木は最適です。
榊挿し木のまとめ03(使い方や注意点など)
榊挿し木は、6月から7月頃の梅雨の時期におこなうことが適しています。まずは、その年になってから新しく生えた枝のうち、ある程度太くなっているものを切って挿し穂にします。切る長さは15センチほどで、切った後はきれいな水で水揚げをします。水揚げ後は、陽射しが強すぎない場所に植えてから、ビニールをかぶせておきます。ビニールは、数箇所に穴を開けてからかぶせるという方法だと、空気を出入りさせつつ、適度な湿気を維持できるようになります。その後、根が出てきて安定したら、用土を入れた鉢に植え替え、日当たりの良い場所に置きます。
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榊挿し木は、切花として販売されている榊などを利用して行います。榊の枝の先を葉を3枚ほど残して切り、用土に挿します。まずはポットなどに植えて、根が出たら植え替えると良いです。初めは半日陰で管理し、徐々に日当たりの良い場所に出すようにします。挿し木する時期は、新芽が成長した6月ごろが良いです。乾燥に弱い植物のため、水切れには注意します。用土を乾かさないように水やりしたり、株元に腐葉土を敷くなどして乾燥を防ぎます。また、直射日光に当たると葉やけしてしまうほか、寒さや霜にも弱いので、植える場所にも注意が必要です。