水稲の育苗の方法・やり方・手順や使い方
水稲育苗の方法概要
昔の田植えはそのすべてが人力で一本一本を手で取っては、それを土中に突き刺す感じで作業を行っていました。その作業は体力的にきつく短時間で行えるものではありませんでした。農家では稲の苗を育てておく苗代という場所を田んぼの中に設けて、田植えが始まるとその苗代から引き抜いた苗を田植えをする場所に移動して、手作業で植えつけを行っていくという非効率的なものでした。春のまだ浅い季節から稲の苗を作る苗代を作る作業が、農家の大事な作業でした。苗代がなければ水稲育苗ができず、田植えもできないという時代もありました。
水稲育苗の手順・方法01
時代は移り変わり田植え作業にも田植え機が登場してきました。これにより水稲育苗作業は大いに様変わりしました。従来の田植えですと苗代にじかに稲の種をまいて育苗をしていたのですが、田植え機の登場で専門の育苗箱が使われるようになり水稲育苗はその箱の中に稲の種をまき、その箱ごと苗代に運んで育苗を行うという形になってきました。田植えを行う際に苗代からできた苗を箱ごと移動すればよいという形に変わり体力的にもだいぶ楽な作業になってきました。ただ、まだ苗代の中での育苗であり下は土なので箱で育っている苗だとしても根が大きく張りすぎているため、箱の移動もこの伸びた根を切らなければならず力のいる作業でした。
水稲育苗の手順・方法02
ビニールハウスが登場してそこで育苗が行われることになり大変に作業効率が上がりました。種をまいた育苗箱をビニールハウスに並べて行って水をかけ、後は芽が出て大きくなるのをまっていればよいという時代になりました。苗代で問題だった根の成長がが盛んで箱を移動するのに苦労するという問題もビニールハウスの箱の下にビニールシートを敷くことにより解決できました。種をまいたその箱をビニールハウスに入れていくという手順で、後は水の管理をしておけばよくなりました。またビニールハウスを利用するということで、スズメなどの鳥の被害にも合わなくなりました。
水稲育苗の手順・方法03
水稲育苗を行う前にやっておかなければならないことがあります。それは種もみの除菌処理と種を植え付ける土の除菌処理です。これを怠るとたとえ稲の芽が出たとしても、幼いうちに枯れてしまうことが多くこの除菌処理は必ずしておかないといけない作業になっています。農薬の使い方を間違えないでしっかり行わなければなりません。種を箱にまいてからしっかりと、冠水を行ってビニールハウスに運ぶこのような手順で水稲育苗は行われます。しっかりした苗を育てるためにも、ビニールハウスの使い方もしっかりと熟知しておかなければなりません。
水稲育苗の手順・方法04
現代のお米はさまざまな品種が出回っています。それぞれの品種に特性がありその育て方も違ってきます。特に苗のころには田植えまでの間どれくらいの期間ビニールハウスで育てればいいのか、その品種によってその日数は違ってきます。長いものもあれば当然短くてよいものもあります。その品種の特性に応じて適切に育苗することが大切になってきます。お米の出来具合はほぼその8割が苗の時に決まってくるといわれています。品質の良い食味が抜群でまた収穫量も大きくするために幼いころの苗の管理は大変重要な作業の一つになっています。これを怠るとあまり良いお米の収穫は望めません。
水稲育苗の手順・方法05
ビニールハウスを持たない農家の中には、水稲の育苗農家から苗を買って田植えを行うところがあります。今のコメの苗の平均はひと箱1000円ぐらいです。除菌を行う農薬代やビニールハウスの維持費、苗を大きくする間の手間や水道代などを考えてみたときに、購入するほうがが安く上がってしまうものなのかもしれません。また最近では苗を作らずに水田に種をじかに投入して栽培を行う、直播栽培もおこなわれているところもあります。いずれにせよコストばかりかかってコスト倒れにならないように栽培に工夫をしていかなければなりません。
水稲育苗の考察
田植え機が普及してきて水稲育苗はだいぶ簡単になってきました。田植え機に使用する箱を使って水稲の苗を栽培していきます。箱の中に種もみをばらまきそれに土をかけて冠水してやることによって、やがて芽が出て大きく育っていきます。最近は苗を育てるビニールハウスも増えスズメなどに食べられてしまうという被害も少なくなり良質な苗ができるようになりました。細菌などの感染症も多くなっており、苗を育てる前からのこれらの防除も大切になってきています。これらの病気を出さないように予防しながら栽培していくことが大切になってきます。
水稲育苗のまとめ01(使い方や注意点など)
水稲育苗をすることで田植えができます。田植えをすることでお米ができます。ですから水稲の育苗はお米を作るためには欠かせない作業です。苗が小さいうちは大変病気にかかりやすく中にはほんの少し成長しただけで枯れてしまうものも出てきます。その病気を立ち枯れ病といっています。この立ち枯れ病は苗が細菌に感染したために発生する病気でこの細菌は種の中に最初から潜んでいることが多く、土の中にもいることがあります。ですから稲の苗をつくるまえはその種や土を薬剤でよく殺菌して種をまくことになっています。これを行うことで多くの苗が病気にかかることもなく大きくなっていきます。
水稲育苗のまとめ02(使い方や注意点など)
稲作の発祥は約一万年前の中国の長江流域だとされています。この頃は陸稲で水稲が栽培されるようになるのは約8000年前の揚子江流域が発祥です。日本には約4000年前の縄文時代後期に陸稲による稲作が開始されました。この頃は陸稲系の熱帯性ジャポニカ種が栽培されていました。水田稲作が開始されたのは約2600年前の縄文時代晩期後半で、この頃に水稲系の温帯性ジャポニカ種も伝来しました。二種類のジャポニカ種が伝来すると、当時の人はこれらを掛け合わせて早稲種をつくりました。これにより寒い地域でも水稲育苗、栽培ができるようになり、一気に青森県まで水田稲作が普及しました。
水稲育苗のまとめ03(使い方や注意点など)
水稲育苗は基本的な手順を踏んで、害虫を防止しながら以下の方法で行いましょう。腐植に富む通気性の良い土を用意し、病害虫を防止するために農薬を散布しましょう。肥料にはチッソ、リンサン、カリなどの混ぜたものを用います。次に育苗箱を用意し、水温と日数を管理しながら浸種を行います。水温が10度であれば10日間、15度で7日間行いしっかり吸水させます。浸種後は20から24時間を目安に30度にまで加温し催芽させます。床床は30度を超えない状態で植え付け、潅水は土の渇き方によって初期には1から3回、後半は朝と昼に行います。過乾に注意しながら実施しましょう。
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水稲育苗は水の管理が大変重要になってきます。水を切らすとたちまちのうちに葉の先端から茶色くなり、やがては枯れていきます。また水の量が多すぎると根腐れを起こしてしまい葉が萎れて行ってしまいます。毎日毎日苗の観察を行い、適度に水を補給してやらなければなりません。これを一日でも怠るとりっぱな苗を作ることができません。お米の出来の良しあしはこの苗の時点でほとんど決まってしまうといっても過言ではありません。苗の状態をよく観察して足りないと思えば水道の水をホースなどで速やかに補給してやることが大切になってきます。