梅接木の方法・やり方・手順や使い方
梅接木の方法概要
梅は古い時代から現在まで、何度も品種改良が行われてきたという歴史を有しているため、遺伝的にとても不安定な状態になっています。果樹や花木全般に同様のことが言えるのですが、種を蒔いて成木に育てあげようとしてもなかなか上手くいきません。そのため、繁殖させる手段として接木が行われるのが一般的になっています。というよりも、接木をしないことには、梅の苗木を作ることができません。良い台木を作るためにワンシーズンかかり、さらに穂木を挿してからも無事に定着してくれるかどうかを見守り続けることになりますので、かなりの手間がかかります。しかし、そうしないことには繁殖させることができません。
梅接木の手順・方法01
繁殖させるための手順として一番最初に行う必要があるのが、台木作りです。台木という形で園芸店やホームセンターなどで販売されていることはありませんので、自分で種を蒔いて台木を育てることになります。まず7月に梅を収穫した際に、樹勢がよい木になっていた実を種蒔き用に選別しておきます。そして12月になったら、プランターなどに種を蒔きます。その際には、小さな種や変形している種は使用せず、キレイな球型の種だけを蒔くようにするのがポイントです。芽吹きが悪くなってしまうので、種は土中にあまり深く入れないようにした方がよいです。種の上に1~2cm程度の土が乗るようにするのが理想です。
梅接木の手順・方法02
プランターに撒いた種から芽が出たら、植え替えます。そのまま全部の苗を成木にまで育てるわけではありませんから、野菜を育てる場合と同じくらいの株間にすればオーケーです。その後、優良な苗だけを残して台木として育てていくことになります。優良な苗は細かな芽がたくさんできている苗です。逆に、あまり良くない苗は、葉の間隔が広くなっています。そのような苗をそのまま育て続けたとしても、将来元気な木に育つ可能性が低いです。ですので、そのような苗はこの段階で間引いてしまうようにします。ちなみに、この時期に雑草に巻き付かれてしまうと、よい苗木が育たなくなります。ですので、雑草抜きをしっかりと行う必要があります。
梅接木の手順・方法03
元気な台木を育てることができたら、それに挿す穂木の準備に取り掛かります。穂木は、毎年たくさん実をつけている樹勢の強い木から取るようにします。虫や傷がついている枝を使っても期待通りに成長してくれない可能性が高いので、そのような枝を避けて穂木にする枝を選ぶようにします。そして、芽の数が2~3個になるようにして枝を切り分けます。たまに、穂木が大きい方がよく育つと勘違いしている人がいますが、そのようなことはありません。穂木の大きさは手のひらに乗る位のサイズで十分です。穂木を作ってもすぐに接木しない場合には、貯蔵しておくことができます。
梅接木の手順・方法04
穂木や台木の使い方は、それほど難しいものではありません。まず、台木の根本から出ている枝を剪定バサミを使って切り落とします。そして、地面から3~4cm程度の高さの部分にナイフで切り込みを入れます。そこに基部を鋭角に削った穂木を隙間が生じないように挿し込んで固定します。穂木を削る際には、あまり深く削りすぎないようにする必要があります。たとえば削りすぎて髄が出てしまったものは使わない方がよいです。また、削った面に凹凸ができてしまった穂木も、捨ててしまうのが無難です。初心者の場合、そのような失敗をしてしまう可能性が高いので、多めに穂木を作っておくのが望ましいです。
梅接木の手順・方法05
穂木を台木の切り込みに隙間なく挿し込むことができたら、穂木がズレてしまわないようにテープをぐるぐると巻いて固定しておきます。このテープは大袈裟すぎる位に多めに巻いておくようにした方がよいです。そうしておかないと、テープの隙間から雨水が入り込んでしまったり、逆に切り口が乾燥してしまったりするおそれがあるためです。また、台木と穂木の接着面に隙間が生じてしまうと、穂木が台木から上手く養分を吸い上げられなくなってしまいます。それに加えて、しっかりと固定していないと、台木の成長に伴って穂木が外に押し出されてしまう可能性があります。固定さえしっかりと行われていれば、それ以外はごく普通の管理で構いません。
梅接木の手順・方法05
穂木を台木の切り込みに隙間なく挿し込むことができたら、穂木がズレてしまわないようにテープをぐるぐると巻いて固定しておきます。このテープは大袈裟すぎる位に多めに巻いておくようにした方がよいです。そうしておかないと、テープの隙間から雨水が入り込んでしまったり、逆に切り口が乾燥してしまったりするおそれがあるためです。また、台木と穂木の接着面に隙間が生じてしまうと、穂木が台木から上手く養分を吸い上げられなくなってしまいます。それに加えて、しっかりと固定していないと、台木の成長に伴って穂木が外に押し出されてしまう可能性があります。固定さえしっかりと行われていれば、それ以外はごく普通の管理で構いません。
梅接木の考察
梅の木を繁殖させるためには、接木をする必要があります。種を採取してそれを蒔けば芽が出てきますが、そのまま育てても立派な成木にはならない可能性が高いです。梅は、長い歴史の中で何度も品種改良が重ねられてきました。その結果、遺伝子の状態がとても不安定になってしまい、種から繁殖させることができなくなってしまったのです。そのため、梅の生産農家は接木で繁殖させています。種から育てる場合に比べると、格段に多くの手間がかかりますが、繁殖方法としては一番確実な方法です。また、優良な木を穂木に使うようにすることで、良い実だけを大量に収穫できるようになります。
梅接木のまとめ01(使い方や注意点など)
まず一番最初に行うのは、台木の準備です。台木というのは、穂木を挿し込む土台となる木のことです。台木用の苗が園芸店などで売られていることはありませんので、種から台木を育てる必要があります。台木を育てる場合は、前年に収穫した種の中から形の良いものを選び出した上で苗床に蒔きます。土の中に深く埋めてしまうと芽吹きが悪くなってしまいますので、軽く土をかける程度にします。だいたい1週間ほどで芽が出てきますが、本葉が2~3枚出てきたら移植します。その際にも、元気の良いものだけを移植することが大切です。そして、半年位かけて台木になる木を育てます。
梅接木のまとめ02(使い方や注意点など)
9月頃になったら、穂木の準備をします。その年に良い実を付けた枝を選んで伐採し、1本に芽が2~3個付くようにして細かく切り分けます。そして、基底部をナイフで鋭角に削いだら穂木の出来上がりです。一方、台木の方は、根元から5葉位を残して先端をカットします。そして、カット面にナイフで切れ目を入れます。その後、幹に残っている枝葉は全部切り落としてしまうようにします。そして、カット面の切れ目に穂木を隙間ができないように挿し込みます。穂木と台木の間に隙間ができていると、台木が吸い上げた養分や水分を穂木が取り込めなくなってしまいますので注意が必要です。最後に接木テープでしっかりと固定したら完成です。
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接木とは、2つ以上の種類の植物を接ぎあわせて、両方の特徴を兼ね備えた1つの植物を作り出すことです。上部に接ぎあわせる植物を穂木、下部にする植物を台木と呼びます。接ぎあわせる植物は、種類として近い方が定着しやすいですが、実際には同種でない植物の組み合わせも行われます。梅の接ぎ木は、実の収穫量を多くするなどの目的で行われます。個体によって性質のばらつきがあるため、優秀な台木のうえに、実りの良い枝を穂木として接ぎ、増やしていくのです。接ぎ木は、初秋の9月から10月ごろに行います。余分な枝を剪定して、台木に切り込みを入れ、穂木を隙間なくしっかりと固定すれば完成です。