【スギナ・駆除】方法・手順・使い方、メリ... | 色々なカテゴリの方法や利用・使い方など 方法ラボ

作物を育てている農家や空き地を管理している人にとって、大変に迷惑な植物です。完全撃退する方法には、根を探して取り去る必要があります。そのやり方は、時間と手間はかかりますが、根の大元を辿りスコップと鎌を用いて根気良く取り除くことが安全で確実な方法です。実際に太く地中深く這っている根を取り除くと次年度は、猛威を振るっていた年よりも生え方が少なくなりました。飛来して畑に根付くものと、住み着いて繁殖していたものに分かれるようです。しかしながら、この方法は、何ヘクタールもの土地を所有している人にとっては、大変な作業となります。

手作業で根を取り除いていくことが安全であり、後に新たに生えにくいということは分かりますが、時間と工数的にそのようなことを言っていられない場合は、スギナ専門の除草剤散布による方法となります。気をつけたい手順と使い方は、専用となっていても他の草花も枯らしてしまうこともあるため、事前に残したい植物は移動または、その場所には散布しないというやり方が良いでしょう。また、新たに作物を植える場合の流れとしては、直前よりも余裕をもって薬を使うことです。除草剤によって枯らしたものも、原形が確認できるものは出来るだけ取り去るようにしましょう。

湿気の多い土地に多く見られます。地下に潤沢な水分がある土地に住み着くわけです。暑さにはあまり強くないとされていますが、日本全国に生えています。繁殖の流れを見ていると春先から梅雨にかけて大繁殖しています。また、常に畑作業をしている場所よりも使用していない土地に根付いていることも見られます。スギナを手作業で駆除した場合は取り残しを再度、土に埋めないように気をつけなければなりません。そこからまた繁殖が始まるためです。除去する時のやり方は、人手を集めて一気に行うのが最も良いのですが、ままならない場合は、数日間で一挙に駆除するようにします。

庭先でもスギナはいつのまにかやってきます。広大な土地でない限りそれほど繁殖も大盛にはなりませんが、ガーデン用の除草剤でも除去できない場合があります。他の草花だけが枯れて生き残る強さを持っています。取り除こうと思うあまり、強力な除草剤を用いることがあります。除草剤は使い方を誤ると、目的の除草を行えないばかりか、観賞用の花まで枯らしてしまう場合があるため注意書きと成分を良く確認し使用した方が無難です。他の観賞用や食用の植物を植えていないときに使用する手順を守ったほうが賢明です。少量のものであれば手で取り除くことが良いです。

手作業、または除草剤により取り除いた作業後の流れとして、土を耕す時には取り残しがないか再度確認を行います。生きている根が少しでも残っていると耕した時に、ちぎれてものが更に複数に根付き、繁殖の手助けとなってしまうからです。最も増えてしまうパターンは、駆除せずに耕してしまうことです。あいている土地に関しても、年間を通して定期的にチェックすることも大切です。そのことにより、一挙に片付ける手順が楽になります。得に春には良く観察をしていることです。大きな土地でもやり方と手順を工夫すれば大作業とならずに少人数でも駆除していくこともできます。

日本全国で空き地や特に畑で育てる作物のオフシーズンにスギナを多く目にするようになったのは、いつ頃からでしょうか。江戸時代から食用とされて来たという文献もあります。除去に大変な労力を使うスギナですが、そもそもこんなに取り難かった草であったのかという感じがあります。農作業を止めてしまった後に残った土地は自然植物にとって栄養価の高い土壌であり、最高の環境です。それに加えて、日本種に混ざり外来種が紛れて来たということも1つの原因となっています。外来種は、更に強い種であるため手作業で駆除することが余計に困難となっていると言えます。

少し前までは、スギナのみを専門的に駆除できる除草剤がありませんでした。しかし、近年驚異的に増え続けたため、特化した除草剤も更に開発されたものが市販されています。使い方としては成長する前に使用することが良く、枯れたものを除去した後、他の作物や植物を植えるまでに薬品の効果が消えていく期間を設けることが理想です。実際に効果を試す場合は、手順として少しの面積で試し様子を見てから大きな面積で使用する方法が良いでしょう。専門の除草剤は、容量も家庭用の小さなものから業務用の大容量のものまでホームセンターなどでも購入できます。

あの手この手を使っても、毎年同じ除去作業に追われることになるのがスギナです。様々な畑を目にする時に作物が無い時もスギナが生えていない事に気がつきます。どのように手入れをしているのか知りたくなります。特別の除草剤を用いているのか、人の知らぬ間に手作業で取り除いているのか、生えてこない土に入れ替えているのかといった疑問があります。常にきれいな土地を維持して農作物を生産している農家に、どのようにしているのか知恵を拝借することも大きな手段と言えます。一年中きれいな畑を見つけたら、維持しているノウハウを教えてもらいたいものです。

畑作業を行う人にとっては、きれいな農地で作物を育てることが理想ですが、シーズンオフの間に毎年どこからともなく飛んで来て根付いたスギナの駆除作業が、土を耕し畝を作る本業前の大仕事となる場合があります。そのような迷惑な植物ですが、胞子部分はつくしとなります。つくしは食用にもなりますが、畑や広大な土地に繁殖している場所ではつくしは見かけず草の部分だけが目立っています。それは、土壌に養分の多い土地ではつくしにならずに茎部分が増えるということによるからなのです。養分のある土壌には住み着くということになりそのことから生存力が強い植物ということが分かります。

厄介で憎まれものですが、役に立つこともあります。駆除剤を使わず、摘み取ったものが役に立ちます。家庭でお茶を作ることです。近年、成分にミネラルが豊富ということで見直されてきています。方法は、洗ってネットに入れて天日干しにします。使用する箇所は地上に出ている部分です。天候によりますが、3日から1週間でカラカラに乾燥します。使い方は、煮出してお茶として飲むと利尿作用のある健康茶になります。注意したいことは、農薬、駆除剤を使用していない場合に限ります。日持ちするので、乾燥した物を余分に作っておくと身体に良い自然の恵みを無料で頂けることとなります。