合気道技の方法・やり方・手順や使い方 | 色々なカテゴリの方法や利用・使い方など 方法ラボ

合気道は古流の格闘技の一つです。古くは、甲斐武田家の門外不出の口伝の教えとして受け継がれてきた歴史があります。そのため、広く一般に広がった現代でも、柔道などの競技化された武道とは違い、より実戦的な要素を持ち合わせています。しかし、合気道は他の武術に比べて、その動きや身のこなしが優雅で、その動きを生活の中に取り入れようという、応用武道講座も存在します。合気道技の中でも、特に動きが美しいとされる入り身体を身に付ければ、普段の生活の中に置いても、素早く機敏で無駄のない行動をすることができるようになります。

それでは、入り身体の手順について述べていきます。入り身体の基本は、攻撃を受けた時に、逃げたり避けたりせず、相手の死角となる所に体を動かす動作を行うことです。この場合の死角とは、目に入らないという意味ではなく、相手からの連続した攻撃を上手く流すための場所という意味です。例えば、前方から攻撃を受けた場合に、後ろに逃げるのではなく、相手の斜め前に身をかわすのです。距離的に相手に近づいているイメージとなりますが、攻撃を加えている標的が斜めに反れれば、そこで次なる攻撃を仕掛けることは難しくなります。これが、入り身体の使い方です。

入り身体の基本の動きが分かれば、普段の生活においても応用が可能になります。例えば、人の行きかう現場での動きをスムーズに行うことができるようになります。人とぶつかりそうになった時、普通の場合であれば、避ける方に意識が集中して動作が止まってしまうことが屡あります。このような時、入り身体の動きを体得していれば、ぶつかることも止まってしまうこともなく、継続した動作が可能となります。普段の生活にはない動きなので練習が必要となりますが、一度できるようになれば決して難しいことではありません。毎日10分ほどの練習を積むことで難なくできるようになります。

合気道技の中で、もう一つ外せないのが受け身法です。相手に技を掛けられた時に受け身を取るのですが、この受け身の型を体得していれば、とっさの時に自分の身を守るのに役立ちます。基本の受け身の型は、前方、後方の二つの種類があります。前方に倒れた時は、そのままの姿勢で倒れれば、胸や腹、顔面を床に打ち付けることになります。それを防ぐために、片足を一歩前に踏み出し、両手で体を支える動きを取ります。この時、両腕はまっすぐ突っ張って体を支えるのではなく、ちょうど腕立て伏せをする時のように、肘を曲げて、倒れた際の衝撃を吸収するようにします。

前に体が倒れた時に身を守るのが前方受け身なら、後ろに倒れた時に身を守るのが後方受け身です。後ろに倒れる時は、腰を低くして尻餅をつかないために、片足を後ろに引きます。この姿勢を取ることで背中や後頭部を床に打ち付ける心配がなくなります。そして、背中が床に倒れる前に両腕全体で床を叩く形を取ります。このことにより、背中を床に打ち付ける危険から回避するのです。実に合理的で無駄のない動きとなります。前方受け身も後方受け身も、ある程度練習を積まないと身に付けられませんが、体が動きを覚えれば、とっさの時の行動ができるようになります。

合気道技が実生活の中でも役に立つことを述べてきましたが、その他にも使い方によって、健康に良い型や動きが数多くあります。合気道技の多くが関節技であるため、その動きを取り入れることで、体の凝りや疲れを解消するのにも役立ちます。入り身体や受け身は一寸ハードルが高い技ですが、関節を刺激した健康法は、子供からお年寄りまで多くの人が手軽にできます。武道としての実践では、少々痛みが伴う関節技ですが、普段の生活の中では力を加減できるので、無理のない健康法として導入できます。古武道を行うのは、ごく一部の人ですが、その技法は多くの人に応用できるものがあります。

　普通、合気道と聞きますと、特に武道に詳しい人間ではなくても、それが何なのかがまるでわからないという人はいないでしょう。　一般的に合気道というものは、「気の力で相手を倒す武道」とか、「女性でも大男を倒す事ができる護身術」といったイメージが大きいようですが、実は一般的には、かなり誤解をされて解釈されている部分もあるようです。　そこで今回は、合気道というものを、その技から見る事によって、「気で相手を倒す」といったような誤解を解きつつ、それがどのような技法であるのかを、以下に解説して行ってみたいと思います。

　合気道の技というものは、その数にしてみますと、正式な名称のついているものは、そう多くはありません。　代表的なものとしましては、「四方投げ」、「小手返し」、「入り身投げ」があり、後は固め技として、「第一教から第五教（流派によっては第一ヶ条から第五ヶ条）」というものが基本技となっています。　後は応用技として、「呼吸投げ」といった種類があるのですが、合気道技は、このように、基本技と呼ばれるものは、そう多くはないのです。　それは実に、技という形式よりも、「合気をかける」という根幹の技法こそが重要だという事の表れなのです。

　ではその「合気をかける」というものは、一体何を意味するのでしょうか。　これは一言で言ってしまえば、「相手の重心を崩す」という事を意味します。　これはどういう事かと言いますと、どんなに怪力で、戦いの技術を持っている人間であっても、「自分の重心を失ってしまえば、十分な力は発揮できない」という真実に基づいた理論で、つまり合気とは、「相手の重心を奪って、その力を無力化させる」というものに、他ならないのです。　この技術により、小さい力でも大きい力に対抗できる技法を作り出したのが、この「合気道」というわけなのです。

合気道では相手の動きに合わせて様々な技がありますが、ここでは基本的な合気道技の方法を紹介します。 一教:相手の腕を返し、腕・肘・手首を極める技です。 二教:相手の腕を肩に当て内側に反らし、相手を腰から崩します。 三教:相手の手首を内側にひねり、肘を極めながら宙に浮かせて倒します。 四教:相手の手首を後ろから両手で抑えて極めます。 四方投げ:相手の手首を反らし、後ろに一回転して投げる技です。 小手返し:相手の手首を外側に反らしながら投げる技です。 上記は合気道の極基本的な技ですが、相手の動きに合わせて無数の変化があり大変奥深い武道です。 このページをご覧の方に、是非合気道の魅力をより深く知って頂ければ幸いです。