お七夜の方法・やり方・手順や使い方・流れなどについて
お七夜の方法概要
お七夜は、いつ行うものなのでしょうか。誕生からの日にちを数える方法、そして実際の開催日の目安について説明していきます。まず、日にちを数える方法についてですが、これは、赤ちゃんが誕生した日を0日目と数えます。そこから七日目の夜がお七夜となります。つまり、1月1日に誕生した場合はこの日を0日目としてそこから7日目にあたる1月8日が行事を行う日となるのです。以上が、正しい日にちを数える手順になりますが、必ずしもその日にちを守る必要はありません。日にちはあくまで目安であり、実際は、母子の体調を見て判断することが大切だと言えるでしょう。
お七夜の手順・方法01
元々お七夜は、父方の実家が主催したものだと言われています。内孫の誕生を披露するためだと伝わっていますが、現在は内孫や外孫といった概念も曖昧になりつつあるようです。したがって、この行事を簡略化する家も多いのが実情のようです。また、里帰り出産をする場合、母方の実家でこの日を迎えることになる場合もあります。この場合は、父方の両親を母方の実家に呼ぶのか、外食をするのか、とさまざまな方法が考えられます。これらのことから、現在では主催者を赤ちゃんの両親として食事会をする家庭もあるようです。誰が主催者でどの様な流れかを事前に決めることで、誤解が起きないよう配慮する必要もあるでしょう。
お七夜の手順・方法02
昔は、赤ちゃんの命名の儀式を行い、その後仲人や祖父母が揃い、祝い膳を囲んでお祝いをする、という流れで進めていたようです。ここで出される料理は、伝統的なお祝いの料理である赤飯やお頭つきの料理だったとされています。しかし現在では、母の床上げが済んでいないことも多いため、料理の内容にはこだわらず、出前でお寿司をとるなど、負担を少なくするケースもあるようです。また、仕出し専門店等では祝い膳を用意しているお店もある為、利用するという使い方もあるでしょう。母子の体調を第一に考え、無理のない範囲で行うことが大切です。
お七夜の手順・方法03
お七夜は、赤ちゃんの名付けを行い、お披露目するということが本来の目的です。したがって、その目的の一つである名付けは重要な作業であるといえます。この行事は別名「名付け式」や「命名式」と呼ばれることもあるのです。やり方としては、命名書と呼ばれる紙に赤ちゃんの名前を書きます。誰が書くかと言うと、元々父方の実家が主催となっていた影響で父方のおじいちゃんが書くことが多いようです。しかし実際は父親や母親が書いても問題はありません。ただし、当日慌てないために、事前に流れを決めて誰が書くのかはっきりさせておくとスムーズに進むでしょう。
お七夜の手順・方法04
赤ちゃんの名前を書く命名書には、正式な手順とやり方があります。紙は奉書紙を用意して、筆で書くというやり方です。手順としては、紙を三つ折りにし、父親の姓と間柄、名前と生年月日を中央に書きます。そして左側には命名日と夫婦の姓、父親と母親それぞれの名前を書きます。書いた部分を内側にして折りたたみ、一番上に命名と記入します。奉書紙の用意が難しい場合は半紙を使うことも可能です。命名用の半紙もありますのでチェックしてみると良いでしょう。インターネットの使い方が分かる場合は、テンプレートをダウンロードすることも可能です。
お七夜の手順・方法05
大切な命名書は、神棚や仏壇に供えたり、赤ちゃんの枕元やベビーベッド付近のような目立つ場所に貼ることが多いようです。命名式が終わった時から貼ることになるでしょう。この行事を行わなかった場合は、赤ちゃんの名前が決まり命名書に書いたときに飾るようにしましょう。この命名書はいつ下げるのが適切か悩む場合もあるでしょう。この時期に決まりはありません。一つの目安としては、お宮参りの頃に下げるというものです。また、出生届を役所へ提出した日でも良いですし、床上げが終わった時でも良いでしょう。命名書を下げた後は、へその緒と一緒に保管する場合が多いようです。
お七夜の考察
お七夜は、赤ちゃんの名前のお披露目ですので、行事を行うには、招待するお客さんを選ぶ作業が必要となります。地域の特性や主催場所によって誰を招待するかは多様ですので、事前に関係者で話し合っておく必要があるでしょう。基本的には、近しい人を招待するようです。昔は、名付け親、産婆さん、仲人、親戚一同を招いて大勢で開催することが多かったようです。しかし現在では、両家の親だけを招くなど、内輪での会食も一般的になっています。ただし、名付け親がいる場合はその人を招くのが礼儀とされています。注意点としては、母親と赤ちゃんに負担がかからないように気を使うことです。
お七夜のまとめ01(使い方や注意点など)
お七夜に招待された場合、何を準備すれば良いのでしょうか。これは、出産祝いを贈っているかどうかで変わってきます。既に出産祝いを贈っている場合は、お土産程度で十分です。お花やお菓子、お酒や果物などが考えられるでしょう。次に、出産祝いを兼ねて贈りたい場合は、表書きに「御祝」としておくのが無難でしょう。内輪でお祝いする場合は、実用的な品にしたり、現金を贈ることも喜ばれるでしょう。現金の場合の表書きは「酒肴料」となります。産着一色については、母方から贈る場合は「はだぎ料」とし、父方から贈る場合は「おもちゃ料」としましょう。
お七夜のまとめ02(使い方や注意点など)
お七夜のお祝いは、内輪だけで行われるものであったり、知人や同僚といった間柄であれば、無くても失礼にはあたりません。お祝いをする場合は、以下に相場の説明を行いますので参考にしましょう。まず、金額は5000円から10000円が一般的です。厳密な決まりがある訳ではなく、目安の金額となります。ただし、4や9など縁起が悪いとされる数字は避けることが無難でしょう。現金を渡す場合は祝儀袋を使用することになりますが、その場合は使い方が書いてある場合が多いですのでよく確認して使用しましょう。お七夜の場合は水引で、紅白5本の蝶結びなどとなります。
お七夜のまとめ03(使い方や注意点など)
お七夜でお祝いをいただいた場合のお返しについて紹介します。基本的には、祝い膳がお返しにあたる為、不要とされています。ただし、赤ちゃんの名前を付けていただいた名付け親がいる場合は、その方へのお礼が必要となります。金額は10000~20000円が相場となっています。さらに、お招きした方以外からお祝いをいただいた場合、お膳でお返しすることができないため御礼をすることになるでしょう。また、必要ないとはいっても気になる、と言う場合には御礼を考えてもよいでしょう。この御礼は、なるべく早い時期にするよう心掛けましょう。
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お七夜とは、「おしちや」と読みます。これは、平安時代から伝わる日本の伝統的な行事です。元々、昔は生後間もない赤ちゃんが無事に育つことができない場合が多かったため、誕生してから数えて七日目の夜を一つの節目として、赤ちゃんの命名書を床の間や神棚に貼りお披露目をするという行事としてはじまりました。赤ちゃんが無事に成長したことと命名のお祝いをする、ということです。現在では、ちょうど七日目あたりは母子の退院時期と重なることが多いようで、退院祝いという意味も込めて、家族や親類でお祝いすることも多くあるようです。